「たくさんの男と浮気するメンヘラな元カノを救いたい…」「さみしさから、別の男性たちと連絡を取り合い、やることもやっている元カノをなんとかしたい…」
このように「救いたい」を動機にした復縁は、絶対にうまくいきません。
なぜなら、そういう男性は、相手の女性を救うことで、実は自分が救われようとしているから、つまり“満たされないダメ自分を満たすために元カノを助けよう”としているからです。
しかし、その男性自身は、心の深いところで、「こんな自分が救われるはずがない」と思っています。
そして、この”自分は救われることがない”という「不全感」を埋めるために、相手の女性へ依存するのです。
あなたの「救いたい」という思いは”愛”ではなく、自分の自己肯定感の低さを埋めるために相手の女性に依存する”支配欲”です。
この記事では、「僕は僕なんだ」と肯定できる自立した男に生まれ変わって、元カノと復縁する3つの超実践的手法についてお伝えします。
ぜひ、ヒーローづらしたメサイアコンプレックス男から、精神的にも経済的にも自立した愛のヒーローに生まれ変わりましょう。
目次
なぜ、あなたの好きな人は、不特定多数の男と会いセックスするのか?
昨今、
- 不特定多数の男性と同時に連絡を取り合ったり、セックスをする
- 男性と付き合っては、別れてをくりかえす。でも、元カレとも、今カレとも同時併行で関係を続け、かつ、別の男性とも付き合う
このようなタイプの女性が増えてきています。
世間的には「メンヘラ」と言われているタイプの女性です。
一見すると、自分に自信があって積極的に恋愛やセックスを楽しんでいる、とてもモテるので、いろいろな男性とのアバンチュールを楽しんでいる、という風に見えますが…
決してそうではなく、むしろその逆。
このような女性は、自己肯定感が低くて、いつも、さみしさを埋めるために、男性に認められることを求めています。
また、自ら苦しむような破滅的な行動と極端な性格から、どことなく女友達からも浮いていて、孤独さがにじみ出ています。
だから、ある種の男性は、「救ってあげたい!」「自分がなんとかしてあげたい!」と思ってアプローチします。
初めのうちは、「お互いがいないと生きていけない」ぐらいの親密な関係になりますが、結局、メンヘラ女性は別の男を求めて去ってしまうので、ひとりになったあなたは、絶望と怒りにさいなまれる。。。
本当に、つらいですよね。
では、なぜ、あなたの元カノは、不特定多数の男と会ったり、セックスしたりするのでしょうか?
それは、
親によって傷つけられた恨みを、男をモノ扱いすることによって晴らし、心を満たすため
です。
もちろん、これが絶対!とは断言できませんが、私のカウンセリングを受けるこの種の女性たちは、この傾向が強いです。
当の女性自身は「さみしさが埋まらない」「こんなことする自分が嫌で仕方がない」と悩み苦しんでいて、「親への恨みを晴らすため」「男を利用してやる!」と、自覚してやっているわけではありません。
カーン、カーン、呪われろ〜、うししのし〜。ってな具合にな!
親にコントロールされた苦しみを恋人に「仕返し」する心の不感症
私はこのような女性を「心の不感症」と呼んでいます(※これは、女性だけでなく、男性にもいます)。
そして、実は、自分の望む愛が得られないにもかかわらず「救いたい!」とその女性に執着してしまう男性も、「心の不感症」である場合がとても多いです。
「心の不感症」とは、
他人の心につけ込んで、相手の愛情を利用したり、コントロールすることを平気でしてしまうこと
です。
「心の不感症」の人達は、「自分はダメな人間だ」という自信のなさや、不安、さみしさを埋めるために、他人を不健全に利用します。
逆に、「自分は賞賛されるべき特別な人間だ」という過度な自己愛を満たすことを目的に、他人を利用する場合もあります。
例えば、あなたや彼氏とも付き合いつつ、別の不特定多数の男性とも同じように付き合い、セックスする女性の行為も、そのひとつです。
このような人達は、幼少期に、親から適切に愛情を注がれず、欲求が満たされなかった場合が多いです。
小さい時に親からの愛情が少なかった(逆に過剰だった)、あるいは突然に欲求を満たしてもらう機会を失った人は、自己愛(自分を大切にしながら、適度な自信を持って、生き抜いていく力)がしっかり成長せずに大人になってしまいます。
自己愛が成長しないと、「考え方」「感じ方」「行動の仕方」にも、「偏り(かたより)」が生じるため、適切なコミュニケーションができず、対人関係がうまく築きにくいのです。
こういうと、あなたは、
「僕は虐待されてないし、普通の家庭で育ったので違います」
と言いたくなるかもしれません。
しかし「普通の家庭」「普通の親」が、子どもを自分の思い通りに支配している場合が多いのです。
例えば、
- 「お母さんの言う通りにすればあなたはいい子だけど、そうしなかったら悪い子」、
- 「お父さんの考え方が絶対に正しい。それに従わないお前はダメな子だ」
といった態度です。
このようなコントロールする・されるという親子関係が、子どもの心を歪め、恨みを募らせます。
その結果、成人しても、傷つきや恨みで心が満たされないから、身近な恋人や好意を持ってくれる人を、はけ口にしてしまうのです。
宮台 なぜ女を支配してコントロールすることに達成や男どうしの相互承認を見出す男がいるのか。一部の男は、女を支配できない劣等感んから、対談している僕らが「支配自慢」をしていると思い込み、浅ましく嫉妬するはずです。
二村 うーん……。(中略)
宮台 親子関係の中でコントロールする・されるというモードしか知らない子は、親のコントロールによって怨念を深めます。援助交際のリサーチで必ず親子関係を尋ねてきたけど、援交女子には厳格すぎる「道徳親」、特に父親が目立ちます。キーワードは「復讐」「仕返し」です。
内発的な動機がないのに命令に従わされれば、無意識に怨念を溜め込みます。怨念の蓄積は、いずれコントロールし返す「復讐」による享楽を動機づけます。男で言えば、「強い母親」をコントロール仕返せない分、母親ではない女に「仕返し」することが享楽になります。
二村 親からコントロールされて苦しんで育った女の子がメンヘラになる。親からコントロールされて苦しんで育った男の子が支配的なダサいヤリチンになる。どちらも一種の依存症です。
「救いたい」思いは、何の救いにもならない。むしろ「悪」
このような元カノに対して、あなたは「救ってあげたい!」、そして「僕だけと付き合ってほしい!」と復縁を迫っていますよね。
例えば、
- 「他の男は、お前を利用しているだけだから気をつけたほうがいい」と何度も説得して、やめさせようとする
- 「他の男より、僕が一番好きだし、大切にしてあげられるから!」と言い、キスして、セックスした。(彼女も拒否しなかったので、少しは、彼女の心を自分に向けられたと思う…)
- 元カノから冷たくされるけど、あきらめ切れず、見返すために男磨きをする
などなど。
あなたが「彼女をなんとかしてあげたい!」という強い気持ちを持って頑張っているのはよーくわかります。
でもね、どれもこれも、間違いです。
まず、知ってほしいのが、
「救う、救われるという関係」は、誰も救わない。むしろ、お互いを苦しめるだけ
ということです。
「救ってあげたい」という気持ちが、少しでもつきまとう行為は、相手もあなたも、決してしあわせにはしないのです。
なぜなら、「救いたい」という思いは、相手を「対等な人間」として見ていないからです。
救う側(上)と救われる側(下)という、対等ではない、上下の関係になってしまっているのです。
対等な人間関係には、「救いたい」という欲求はありません。
お互いに、精神的にも、経済的にも自立していれば、救う必要は全くありませんから。
- 「彼女はかわいそうな人だ。彼女はさみしがりやで自暴自棄になってしまうから、僕が救ってあげないといけない」
- 「僕がいないと、彼女はこのまま他の男に遊ばれて不幸になってしまう」
- 「僕がいないと、彼女は生きていけないし、僕も彼女がいないとダメになってしまう。だから、彼女を救って、二人で一緒になるんだ!」
あなたがこのような気持ちになるのは、「他人を支配したい、コントロールしたい」という欲求が隠れているからです。
このような欲求が、今度は、
「僕が救ってやったのに、僕に意見するとは何なんだ?僕がいないとダメになっちゃうんだから、僕の言うとおりにして当然だろう!」
という態度に変わるのは時間の問題です。
他人を「救いたい」という欲求と、他人を「支配したい」という欲求は、同じだ
ということを、ぜひ五臓六腑にたたき込んでください。
自分を満たすために人を救おうとする「メサイアコンプレックス」男
私のカウンセリングの経験上、実は、「救いたい」という欲求を持つ人は、その人自身が何らかの傷つき体験をしているという場合が多いです。
さきほど、自分の望む愛が得られないにもかかわらず「救いたい」とその女性に執着してしまう男性も、「心の不感症」である場合がとても多いと言ったのも、そのためです。
「救いたい」という欲求がある人自身が、幼少期に、親に条件付きの愛しか与えてもらえず、コントロールされて育てられたため、深く傷ついたまま、心が満たされず成人になってしまった。
そういう人は、誰かを救うことで、自分の傷ついた心を満たし、救われようとします。
でも、心の深い部分で、「どうせ自分の心が満たされることなんてないんだ」「誰からも愛されてないんだ」と思っているから、相手への依存や支配になってしまうのです。
こういった、自分を満たすために人を救おうとするコンプレックスのことを、「メサイアコンプレックス」と言います。
「手助けしたい」「誰かの役に立ちたい」という考え自体はすばらしいことで、みんなが当たり前の感覚で持っているものでもあります。
しかし、その考えの裏に劣等感や自己肯定感の低さがあると、”救われない自分を救うために人を救おう”“満たされない自分を満たすために人を助けよう”とすることがあります。
つまり、人を助けることで自分の劣等感や自己肯定感の低さを解消しようと過剰な行動をしてしまうコンプレックスのことを「メサイアコンプレックス」なのです。
メサイアコンプレックス(Messiah complex)とは、キリストコンプレックスまたはメシアコンプレックス、救世主妄想とも呼ばれる、個人が救済者になることを運命づけられているという信念を抱く心の状態を示す言葉である。
狭義には誇大妄想的な願望を持つ宗教家などに見られる心理状態を指すが、広義には基底にある自尊心の低さを他者を助けることからくる自己有用感で補償する人々をも含める。
メサイアコンプレックス男の3つの復縁方法
それでは、最後に、メサイアコンプレックスのあなたと元カノが復縁する3つの方法をお伝えします。
復縁方法1.元カノをあなたの価値基準で裁くのをやめて、相手のありのまま受け止める
不特定多数の男とセックスする、たくさんの男と恋愛するなど、あなたには、自暴自棄で、不幸街道まっしぐらにみえる元カノの行動もも、彼女にとっては、必要なこと、意味があることだからやっているのです。
不幸になる、苦しむとわかっていても、それしかできないから、彼女はやっているのです。
そのような元カノを、
- 「かわいそうな人」
- 「彼女は不幸になる」
- 「人として間違っている」
と、あなたの価値観で、良い、悪いジャッジしない(裁かない)。
そして、「元カノなりに自分のしあわせを模索してるんだな」と、ありのままを受け止めてあげてください。
あなたは、否定も肯定もする必要はありません。それを決めるのは、彼女自身です。
あなたは、ただ、彼女の、今の在り方を、ありのまま受け止める。
遠くから、そっと見守るような気持ちでいてあげるようにしてください。
あまりにも、ひどい自爆行為の場合は、
「女の子だし、妊娠のリスクもある。自分の体を大切にしてね」
と、思いやりの言葉をかけてあげるといいでしょう。
人が、人にできることって、結局のところこんなもんです。
復縁方法2:元カノから距離を置き、自分のことに集中する
私の経験上、「救いたい」という気持ちが少しでもある男性は、自分自身が救われておらず、結局復縁できないし、新しい恋愛も同じパターンで失敗します。
恋愛がうまくいかないメサイアコンプレックス男は、
- 幼少期の親に言われたことや、友人との関係が影響して、自分に自信が持てない
- 人と親密な関係を築くのが苦手で、人間関係がうまくいっていない
- 自分のやりたいことや好きなことがわからない
- 仕事がうまくいっていない
- 日々、ひとりで過ごすことがさみしく、漫然としている
- コミュニケーションが苦手で、人に言いたいことが言えない
- 妻や子供と家庭内別居。離婚にも、踏み切れない…
などなど、自分の心や日常生活がぐちゃぐちゃで、人生全体がうまくいっていません。
なので、元カノから距離を置いて、自分の人生を立て直してください。
彼女を救うことによって、自分も救われようとしても、誰も救われない
このことを肝に銘じて、自分に集中して、自信のなさ・コンプレックス、仕事、人間関係、やりがいなど、人生を立て直してください。
自分を救えない人間が、どうして他人を救えましょうか?自分を愛せない人間が、どうして他人を愛せましょうか?そうざんしょ?
自分の人生を立て直すときには、次の3つの手順で「未来デザインのワーク」をすると、スームズに実践できます。
未来デザインのワークの3つの手順
- 紙とペンを用意して、「3ヶ月後、このような自分になっていたい。こういったことを達成していたい」というゴールを紙に書き出す
- ゴールを踏まえながら、今の「良い現状」と「悪い現状」を思いつく限り書き出し把握する
- ゴールと現状を踏まえながら、ゴールを達成するための具体的な行動(アクションプラン)を書き出し、実行する
復縁方法3:村上龍の『最後の家族』を読む
あなたが精神的にも経済的にも自立して、誰かに依存することなく生きられるようになることが、元カノを救う
ということを体感するために、
を読んでください。
- 「救いたい」という欲求が、「支配」「DV」のコインの裏表であること
- 自分の劣等感や自己肯定感の低さを満たすために相手を救おうとしていること
- そばにいる人の自立こそが(あなたの自立こそが)、元カノを救う
といったことが、この本を読むことによって理解できます。
「おかあさんは、あなたのためにいろいろな人と話すうちに、自立したんじゃないでしょうか。親しい人の自立は、その近くにいる人を救うんです。一人で生きていけるようになること。それだけが、誰か親しい人を結果的に救うんです」
まとめ
「救いたい」を動機にした復縁は、絶対にうまくいきません。
あなたの「救いたい」という思いは”愛”ではなく、自分の自己肯定感の低さを埋めるために相手の女性に依存する”支配欲”です。
ぜひこの記事を読んで、メサイアコンプレックス男から「僕は僕なんだ」と肯定できる自立した男に生まれ変わってくださいね。
永峰あや