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【復縁相談】離婚直前に彼女に好きな人ができた50代男性 | LINEや冷却期間より大切な“人生の転機”とは?

離婚を決めた直後に彼女から「好きな人ができた」と告げられた男性の復縁相談

こんにちは、永峰あやです。

今回は、ある50代男性から寄せられた復縁相談を通して、「復縁テクニックを求めるよりも、今すぐに向き合うべきこと」についてお話ししたいと思います。

ご相談の内容は、

「彼女に好きな人ができた」
「冷却期間をどれくらい置くべきか」
「1ヶ月後の彼女の誕生日に連絡してもいいか」

というものです。

ただその背景には、単なる失恋では片づけられないような“人生の大きな変化”がいくつも重なっているものでした。

失恋すると焦ってしまって、どうしても「復縁するためのアクション」を追いかけてしまうのですが、まずはご自身の今の状況を省みるのはとても大事なことです。

今回の相談内容を読みながら、自分にも「人生の転機」の兆しがないかを振り返ってみてください。

それでは相談内容を見てみましょう〜!

1、相談内容:子どものを成長を機に別居中の妻との離婚の手続きをはじめたところ彼女に「好きな人ができたからもう会えない」と言われてしまいました

オオイシさん、53歳男性からの相談です。

既婚で別居8年目で……子供の成長に合わせて離婚する予定になっています。

彼女、29歳とは2年半付き合ってきましたが、彼女は“不倫の関係は嫌だ”と言いながらも、お互いが惹かれ合い、関係を続けてきました。

彼女は『好きな人ができたら、あなたとは別れるから』と当初から言っていましたが、先日までは毎日LINEをして、毎週夜中に3〜4時間も電話で話すほど、仲良く過ごしていました。

彼女は元ホステスで、コロナの影響で昼職に転職し、その職場で出会った男性を好きになり、つい数日前にLINEで『好きな人ができたから、もう会えないよ』と別れを告げられました。

ちょうど私の子供の高校卒業を機に、離婚の手続きを始めたところでしたが、彼女にはそのことをまだ伝えていなかったので、LINEでそれは伝えました。同時に、『戻ってくるのを待っている』という気持ちも送りました。

ですが、その2日後——

『困らせることはしたくないから……もう待つのはやめたから、安心してね。今まで本当にありがとう。心から感謝の気持ちでいっぱいです』

とLINEを送りました。

それに対して、彼女から

『こちらこそありがとうね。本当の自分にも出会えた気がするし、いろんな考えも広がって、出会えて良かったと思っているよ。元気でね』

という返信がありました。

それに対して、まだこちらからは返信をしていません。

今回、別れを告げられて初めて、自分がどれだけ彼女のことを好きだったのか、そして“離婚というけじめをつけないまま付き合っていたこと”が、彼女にとってずっと不安だったんだと気づきました。

本当に、毎日のようにLINEや電話で笑い合っていて。出会ってから、一度も喧嘩をしたこともありませんでした。それだけに、彼女に好きな人ができたのは事実でも、「こちらのことを嫌いになったわけではない」と思っています。

率直に言って、彼女と復縁したいと思っています。

今は、彼女からの最後のLINEに返信すべきか、どのくらい冷却期間を取るべきか悩んでいます。また、彼女の誕生日が約1ヶ月後にあるんですが、その日に「おめでとう」のLINEを送ってもいいのか……それも迷っています。

あや

いろんなことが重なって起きている上に、待つことを伝えたり、復縁を諦め切れなかったり、誰がどう見ても大変な状況です。だからこそ、心得ることがあります。

2、人生の3つの終わりを「トランジション」のタイミングだと捉える

オオイシさんの聞きたいことって、

「LINEの返信をどうすべきか」
「冷却期間」
「誕生日があるからどういう風におめでとうしようかな」

っていう、この最後のとこだと思います。

ただ、私からお伝えしたいのは、今回の出来事を

トランジション

だと捉えてほしいってことなんですね。

復縁したいんであれば、本当にこれをやらなきゃいけないんです。

単なる恋の悩みではなく、“人生の転機”だと考える必要があります。

オオイシさんの状況って、

  1. 離婚という夫婦関係の終わり
  2. お子さんの卒業という子育ての1つの終わり
  3. 失恋という恋愛関係の終わり

こんなに一気に変化が来てるんですよね。

さらに、元カノさんもホステスから昼職に転職していて、収入面も変わったと思いますし、生活リズムも全く違います。普通の転職よりも大きい変化だと思うんですよね。

だからオオイシさんのの周りがとんでもなく変化しているわけなので、それに合わせて自分も変わらざるをえない状況になっている。

そう捉えて欲しいんですね。

だから、連絡をどうするとか、冷却期間とか、そういう小手先のことじゃなくて、人生の転機がまさに今来てるんだっていうことをしっかり捉えることが必要です。

そして、この転機をうまく乗り越えれば自分自身が成長することができて、結果的に復縁も上手くいってくると考えて欲しいんです。

3、「トランジション」は年齢に限らず外側の急激な変化によって引き起こる

この『トランジション』っていう言葉は発達心理学で登場します。

発達心理学においては、人間は生涯を通して発達成長していく生き物で、30歳であれば30歳の発達、50歳であれば50歳の発達成長っていうのがあると考えます。

年取ってけば老いて終わりってことじゃないんですよ。

しかも、トランジションと呼ばれるものは、人としてのあり方、生き方、人に対する関わり方、自分のアイデンティティみたいなものが変化するようなことを指します。

ただ、自分自身を再定義したり、あり方を見直すほどのトランジションっていうものはなかなか自発的にできるものじゃなくて、何かを失うっていう外側の変化から連動して起こることが多いんですね。

先ほどの言いましたけどオオイシさんは

  • 離婚
  • 子供の旅立ち
  • お相手の方の転職
  • 失恋

が同時に起こっています。

こんな変化が起きたら、自分自身を大きく変えていかなきゃ適応できません。

結構多いんですよね、50歳でこういう状況になる人。

私のプログラムの中でも、

「ただの恋愛ってことじゃなかったんだ」

みたいになってる人がたくさんいます。

人によっては、

  • パートナーへの向き合い方
  • 部下との関わり方
  • キャリアの達成の仕方

など、今までのやり方だと通用しないことが起きて、内面的な変化に迫られます。

とてもしんどいことかもしれませんし、足元がぐらつくような感覚があるかもしれません。

ただこれは人間的な成長や発達のチャンスなんです。

もしこれをトランジションだという風に捉えないで、復縁の延長線上で連絡の仕方とか冷却期間とかってやってたら、自分自身の内面が変わらないので、押し寄せる変化に対応できず、どんどんと状況や感情面が悪化していきます。

不思議なことに「まだお前は変わらないのか」という問いかけを出来事の側からされるということようなことが起こってきます。

「自分はトランジションの渦中にいて、何か古いやり方を終わらせて、新しいアイデンティティや自分の人間像を作り直していくときなんだ

という風に捉えて行動できれば、オオイシさんの場合、復縁や家族との円満な離婚、子供をどうするかというところも見えてくることになります。

あや

これを読んでるあなたも恋愛面以外で自分の周りに立て続けに変化が起きていないかを振り返ってみてください。もしそこで自分自身を見直すことができれば、成長できて魅力が高まって、結果的に復縁にも繋がっていくことになります。

4、オオイシさんは女性性を育てるタイミングが来ているのかもしれない

これは想像ですが、オオイシさんは50代ということで、これまで会社の中で一生懸命に努力し、ポジションを築いてこられた方だと思います。

おそらく、男性社会の中で、時には誰かを蹴落とすような競争にもさらされながら、前へ前へと進んでこられたのではないでしょうか。

それは「男性性」が強く表に出た生き方です。

目標を達成し、困難を乗り越える——そんな力がこれまでの人生を支えてきた。

でも今、オオイシさんが直面しているのは、もしかするとこれまでとは真逆のテーマなのかもしれません。

たとえば——

  • 家族を大切にすること
  • 恋人の幸せを願うこと
  • 子どもの成長や旅立ちを見守ること

これらはどれも、「女性性」の領域です。

愛すること、寄り添うこと、許すこと、受け入れること——そういった柔らかくあたたかな感性が求められているのではないでしょうか。

人間は、男性であれ女性であれ、その内側に「男性性」と「女性性」の両方を持っています。

女性性とは、受容性、協調性、共感性といった、愛と思いやりで包み込み、育んでいく力。

男性性とは、能動性、論理性、競争性といった、サバイバルな問題を乗り越え、目的を達成していく力。

この両方の力をバランスよく使えるようになり、内面的に統合していくことが、成熟した大人の在り方なのです。

……ちょっと難しく聞こえたかもしれませんね。

でも実はこれは、ヨガの哲学の中にも語られている、人としての自然な成長の流れなのです。

復縁のアクションとしても大切なのは、

「女性のことを理解し、思いやりを持って、女性の望みを叶えてあげる」

ことです。

夫婦関係や子どもの成長、そして元カノさんの幸せを願うことは、まさにオオイシさんが、これから“女性性”を実践していくためのヒントなのかもしれません。

今は人生の中で、とても大切な「転機」にいるのです。

このタイミングを機に、オオイシさんがよりしなやかで、あたたかな愛を持つ人へと成長されることを、心から願っています。

5、じゃあ「トランジション」って一体何をやったらいいの?

ここまで読んでくださったあなたは、

「じゃあ、“トランジション”って、実際には何をすればいいの?」

という疑問が湧いてきたかもしれません。

私たちは問題を解決するために「何かすること」に走りがちですが、“人生の転機”であるトランジションを乗り越えるためには

「何もしないこと」

からはじめましょう。

例えば、

  • スマホやSNSを少し離れてみる
  • 仕事をお休みして忙しさから解放される
  • ゆっくり散歩する
  • 心が静かになれる神社にお参りする
  • リフレッシュできる緑豊かな公園のベンチに座る

こんな風に過ごしてみてください。

すると、自分の心の声を聴くゆとりが生まれます。

そうすることで、

「これまでの自分のやり方や取り組んできたことで”手放す”べきことは何か?」

が見えてくるようになります。

「これまでの競争して他人に勝つというやり方では、もう通用しない。手放そう」
「他人に合わせて生きてきたけど、疲れてしまったし手放したい」
「今まで言い訳ばかりして挑戦してこなかったな。言い訳する自分を手放したい」

こんなことが見えてくるかもしれません。

手放すという行為によって起こる人生の変わり目こそがまさに

「トランジション」

です。

無理に「変わらなきゃ」と焦る必要はありません。

焦っているときには純粋な自分の内側の声は聴こえてきません。

元カノさんとの関係を修復したい最中なら尚更焦ってしまうかもしれません。

ただ、

「これは自分には必要ない」
「こういったやり方は合わない」

といった物事や習慣に気づき、それを”手放す”ということで自分に変革を起こすことができます。

残念ながら「別れたときのあなた」ままでは元カノさんが振り返ることはありません。

手放す行為を静かに繰り返していくと、自然と新しい自分になっていきます。

本来の魅力を発揮できる自分になることができます。

トランジションの時期は、

何もせず、自分を見つめ直す時間を持つ

をまずやってみてください。

6、まとめ

今回は、オオイシさんの復縁相談から

  • 失恋や復縁をトランジションの機会と捉えること
  • トランジションの時期には「何もせずに自分の手放すべきことと向き合う」

というお話をさせていただきました!

トランジションは人生の中で何度も何度も起こるものではありません。

渦中にいるときは目まぐるしい変化に襲われてしんどくなったり焦ったりすると思います。

ただ、そんな嵐のような変化にはそもそも対応することはできないので、まずは

「何もしない時間」

を作って乗り越えていきましょう。

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